TWDです。
前回の記事はこちら。
今回は、ホワイトリカーを払い出したところからです。
ホワイトリカーはそのまま飲めたものではなかったので、残念ながら廃棄しました。
さて、今回はバーボンウイスキーによる試験熟成です。
試験熟成の狙いは2つです。
1. 比較的長い期間(3-6ヶ月を想定)、バーボンウイスキーを熟成してみて、これまで考察してきた樽の影響が得られるか、確認する。
2. 本番熟成(若めのスコッチウイスキーを想定しています)へ向け、樽にバーボンウイスキーのニュアンスを付加する。
では、バーボンウイスキーを調達して樽へ投入をば・・・、と思いましたが、樽からは、ホワイトリカーの作為的なアルコールの香りが。。。
これはいけません。とりあえず、そのへんに転がっていたボトルをホワイトリカーのニュアンスを抜くために、樽内がひたひたになるように投入しました。
・ジムビーム ブラック (テイスティングコメントはこちら。)
・カナディアンクラブ クラシック12年(テイスティングコメントはこちら。)
3週間後、樽からウイスキーを出しました。焦げの色と香りがまだまだつきますね(右側のテイスティンググラス)。なかなかしつこい。
焦げの色と香りがつくことが悪い、と言っているわけではないのですが、3週間でこの状態になるということは、月や年単位の熟成だと、入れたウイスキーが真っ黒になってしまうことも想定されます。しかしこれ以上、下準備をしていても楽しくないので、試験熟成を始めます。
ちなみに熟成環境ですが、これまでの考察で書いたとおり、激しい寒暖差(特に暖かい状態が長く続く)があると、樽のニュアンスが先に強く出てしまい、狙った熟成感には遠くなってしまう可能性があります。そこで我が家では、床下を選びました。風が通っているらしく、我が家でもっとも気温変化が少なく、湿度も適度にある場所です。
ノートによれば、試験熟成開始時の情報は以下の通り。
開始日:2017年6月8日
空樽重量:1,098g(前のコラムで書き忘れましたが、入手時重量は1,005gでした)
投入原酒:
・ワイルドターキー8年 900ml 50.5% テイスティングコメントはこちら。
・オールドグランダッド114 600ml 57% テイスティングコメントはこちら。
・ピュアケンタッキーバーボンXO 400ml 53.5% テイスティングコメントはこちら。
トータル 1,900ml 53.2%
上記ブレンド後、サンプルとして100ml採取し小瓶へ保管。
つまり、樽には1,800mlを投入します。2リットル樽とはいえ、容量は1,860mlですから、本当にヒタヒタの状態です。
総重量:2,735g
原酒の重量は1,637gですね。純エタノール(無水エタノール)が25℃で0.78493g/mlですから、まぁこんなものでしょう。
ここから、数ヶ月間、まずは試験熟成させます。
なお、試験熟成前にいれたジムビームとカナディアンクラブのブレンデッドは、ラムで甘みとボディ、オレンジリキュールで華やかな香りを付加してボトリングし、ハイボールですべておいしくいただきました。これくらいの焦げ感なら、ハイボールのアクセントによいですね。
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