【コラム・My樽熟成】 その5 バーボンウイスキーによる試験熟成 2/2

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TWDです。

 

前の記事はこちら。

 

2L表記の小型樽で、バーボンウイスキー(以下、原酒)を試験熟成して2ヶ月。

ここらで、いったん原酒の変化を見てみましょう。

 

2017年8月19日(樽詰め日:2017年6月8日)

総重量:2,615g

6月8日時点で総重量2,735g、原酒は1,637gでした。

7.3%ほど蒸発している、ということですね。(120÷1637)

左のグラスには樽に詰める前の原酒、右側が樽出しした原酒。

色が全然違いますね。

簡単にテイスティングしてみましょう。

 

【A】樽詰め前 53.2%

香り:軽めの溶剤。少し糊っぽい。オレンジピール、ドライアプリコット、樽木のニュアンス。徐々にツンとしたアルコール感が強まる。

味:アルコールの刺激と苦み。非常にスパイシー。レモン、ハチミツ、ねっとりしたチョコレートのような舌触り。パイナップル。

余韻:焦げの苦み、削りたての鉛筆。淡い黒糖のニュアンス。

 

【B】樽出し 50%くらいか。樽詰め前ほどの刺激がないため、若干度数が落ちている感じ。

香り:ドライアプリコット、少々強いが心地よいアルコール感。華やかで、切りたてのパイナップルのような甘酸っぱい香り。奥から糊っぽさ。

味:アルコールの刺激、カカオ、カレー粉、樽木のニュアンス、粒黒胡椒をかじったようなスパイス感。フレッシュなオレンジ、バニラ。徐々に樽木のニュアンスが支配的になる。

余韻:ミントタブレットのような爽快感、焦げの苦み。舌がキュッとなるような渋み。いつまでも削りたての鉛筆のようなニュアンスが残り続ける。奥のほうにバニラ。徐々にナッティなニュアンス。

 

 

アルコールアタックが強く、単調だったAに比べ、Bは、

・アルコール感が若干低減

・フルーツのような酸味、スパイス感、焦げ、渋みが増加

と、ほぼ想定どおりの展開。

熟成感にはエステリーなニュアンスとまろやかな舌触りが必要、と以前の記事に書きましたが、フルーツのような酸味の増加と、樽詰め前にあったねっとりした舌触りの薄まりを、熟成感と捉えてよいかというと、経験的には、そうではない、と思います。暑さの影響で、アルコール揮発により度数が落ち、樽材のニュアンスがバリバリ溶出した、って感じですね。ちなみに本日、日中の気温は32度、床下の気温は25度でした。若干涼しいですね(雷雨の影響で湿度が・・)。

 

暑さの影響もあり、やはり、樽材のニュアンスの溶出のほうが、熟成スピードを上回っている、という印象です。これ以上寝かせると、それこそ木をしゃぶってるような感じになるかなぁ、と思いつつ、しかし、ここで原酒を差し替えると、また、樽感との格闘になるため、もしこの原酒がダメになるとしても、もうちょっとこのまま様子を見てみましょう。

予定では、10月ごろに、中身をスコッチに差し替える予定です。そのころまた、このコラムを再開したいと思います。

なお、現時点で、総重量は2,577gとなりました。

 

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