前のコラムでは、My樽の下準備として、熱湯消毒のことについて記述しました。
今回は、2度の熱湯消毒を終えた後、下準備の仕上げ、ホワイトリカーによるあく抜きと減菌です。
今回の作業は、樽の中身によっては、する必要はないかもしれません。
私の樽は、恐らく、チャーされたアメリカンホワイトオークの新樽です。
販売されている小樽によっては、バーボンウイスキーの熟成で使われ、さらにメキシコでテキーラを熟成させた後、もう商品用には使えない古樽を現地で分解・再構成・活性化(チャーですね)したものもある、と聞きます。こうした樽は、もう木のニュアンスがある程度出切ってますので、熱湯消毒だけすれば、後は、本番のウイスキーに香味を付加したい液体を入れるとよいのかもしれません。いずれにしても、熱湯消毒の段階で判断すればよいでしょう。
さて、まだまだ木のニュアンスが強い私のMy樽には、ホワイトリカーを注ぎます。あく抜きとアルコール減菌が目的です。
写真の一升瓶がホワイトリカー。これを2週間、樽に入れました。
樽に入れる前と、入れた後のホワイトリカーがこちら。
全然色も香りも味も違いますね。
簡単なテイスティングコメントを(飲むのつらかった。。)
【樽に入れる前】
香り:消毒用のアルコール
味:人工甘味料のべったりした甘みが最初から最後まで続く。ツンとしたアルコール感。うすいミントのニュアンス。
【樽に入れて2週間経過後】
香り:削りたての鉛筆。若干、ハムっぽい香り。奥のほうに消毒用のアルコール。
味:焦げ、人工甘味料、薄いアルコール感、うすいミント。後味にわずかながらバニラのニュアンスを感じる。
まだまだ、鉛筆や焦げのニュアンスは強く出ていますが、熱湯消毒の時ほどの強い変化は感じませんでしたので、下準備はここまでとしました。
次回は、バーボンウイスキーによる試験熟成です。先は長いですね。
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